対談シリーズ「無神論の教育が作り上げたもの」〜成績デコボコトリオは考える〜その5

多分、英語ができる二人の方が感じていることだと思うけれど、言語によって思考パターンって全然違うじゃないですか。英語で物事を考える時と、日本語で物事を考える時では思考方法が全く違いますよね。

僕は英語で思考できないよ。必ず日本語でものを考えて日本語に翻訳している。だから英語で会話する時も、いったん日本語に置き換えて考えているから、反応がワンテンポ遅れるんだよね。

大学でも外国語学部のような所で英語を専門にしてきた人って、英語圏の思考系になるじゃないですか。

なるよ。外国語が一番上達する早道は、よく言われることだけどオウム返しができる人だから。頭使っちゃダメなのよ。

日本語の思考パターンで理解しようとしてはいけないのですね。それは周りの英語が得意な人達を見ていても分かります。あまり頭を使って考えること、創造することが得意でない人が多いです。

面白いのは、プログラムは基本的には英語ベースで書かれているんだよね。英語圏の思考パターンにマッチしているから、優秀なプログラマーは英語圏の人に多いよね。

そのプログラミングの特性が、悪いけれど邪悪な共産主義とよく似ているんだよ。そこからは新しい技術は生まれないというのが私の仮説なので。

エンジニアリングの考え方も、英語圏由来の技術を使うときには考え方そのものが英語ベースだから、日本人が理解するのに四苦八苦するという例は沢山あるよ。情報に触れられるという意味では、英語ができるか、英語圏の情報に触れられる何かしらの術があればいいよね。それが今はみんなが英語を学ぶという手段になってしまっていると思うな。

今、米国の研究機関でもやっている事業と同じ事業を私の部署でもやっているんだけど。米国が進歩的だというのが文部科学省をはじめとする国の立場だから、米国を真似した戦略を立てれば国は納得してくれるのだけれど、米国は全くうまくいっていないんだよね。

米国を参考にして、日本は日本の事情にマッチした日本のオリジナルを作ろうという方向なら分かるけれどそうもいかなくて。これは一例だと思うけれど、英語の情報源を知らないと考えられないことってどれくらいあるんだろうなって。

そこから発想すると生産的じゃないんだよ。
さっき言ったように個人と国家は一緒だよね。「国家」という概念は明治のこの国が作り出した、言ってみれば傑作。国は家みたいなものです、というね。今一番大切なのは、日本が米国に従うのではなく、対抗するのでもなく、日本はどういうやり方でやりますか?という発想をなんでしないの?

おっしゃる通りですね……

独自戦略とかを考えないのってことですか?

マネするのが楽だからね。頭も使わなくていいからね。

一般国民的にいうと、HAYABUSA-2なんかは日本でしかできない偉大な業績だとみんな評価しているよね。

あれはそうですね、日本のオリジナルですね。

あれはお金が無かったからできたようなプロジェクトだよね。そこに出口が見えているのに、なんでそれを真剣に研究しないの? お金が無くても世界で闘えるって、そういうことだと思うよ。

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